春のお彼岸『ぼたもちとトトンボ』

 

春分(2016年3月20日)を中日としてその前後の3日間を含めた7日間が春のお彼岸。

先祖を供養する日でお墓参りの日です。

 

比婆地方(広島県北東部エリア)には、春のお彼岸に欠かせないものが2つあります。

1つは、お彼岸の行事食『ぼたもち』。

 

お彼岸には、昔はどこの家庭でもぼたもちを作って仏さまにお供えし、家族みんなで食べていました。

 

赤には魔除けの力があると信じられていたことから、小豆の赤色が災難から身を守り、邪気を払うとされ、あんこをつかうぼたもちは欠かせない行事食となっています。

 

お彼岸には、小豆を食べて身を守り、春の到来をお祝いしてぼたもちを食べてみてはどうですか。

 

 

そしてもうひとつが『トトンボ』

ネコヤナギのことをそう呼びます。トトボともいうようです。

 

比婆地方で春のお彼岸にお墓にお供えするのが、このトトンボ。

春が遅い比婆地方では、咲いている花がまだないので、昔からこの時期に咲くトトンボをお供えすると聞きました。

 

ネコヤナギは、俳句では春の季語。春を告げる花です。

 

とはいうものの、道の駅の産直市では、もう桜が売られていました。

早咲きの品種のようです・・・。

 

 

今、梅も満開!里山のあちらこちらで満開の梅を見ることができます。

 

暑さ寒さも彼岸まで・・・、この頃の比婆地方は、日に日にあたたかくなって春を感じるようになりました。

 

里山の春、来ましたね。

 

 

 

by RIE KIKKAWA