夏の名残りと秋の始まりがあちこちで・・・。

 

朝晩すっかり涼しくなったこの頃、夏の終わりと秋の始まりの両方を感じる風景があちこちでみられます。

 

ふたつの季節が行き合う何気ない風景(広島県庄原市東城町周辺)を、思いつくままカメラで撮ってみました。

 

 

8月最後の週末、成羽川なりわがわ(広島県神石郡神石高原町)では、アユ釣りや渓流釣りを楽しむ人たちの姿が見られました。


 


 

花の付きを確かめては実がなるのを楽しみにしていた近くのおばちゃん家のスイカ。やっと大きくなっていよいよ収穫!

 

収穫後、すぐに冷やして食べる・・・、これぞ夏、いやいや夏の終わりの醍醐味です!



 

 

女郎花 おみなえし

 

秋の七草のひとつでオミナエシ科の多年草。黄色の小花をたくさん咲かせます。

比婆地方の一部地域(広島県庄原市東城町、西城町など)では、オミナエシを「ぼにばな(盆花)」と呼んでいます。

 

暑い夏から咲いているサルスベリも、この時期まだまだ鮮やかなピンク色の花を咲かせています。



 

露草 つゆくさ


美しい藍色の小花を咲かせています。

夜明けとともに花が開き、昼にはしぼんでしまうことからその短命さが朝露に例えられたのが名前の由来のようです。

 

和歌では「月草つきくさ」(着き草)の名で詠まれ、月草で染めた着物はすぐに色あせてしまうこ

とから人の心の移ろいやすさや、はかなさの象徴とされたそうです。

 

 

 

萩の花が咲き始めました。いよいよ、秋ですね。

 

萩は秋の七草の筆頭で、古くから愛されてきた秋草。

万葉集では140首以上も萩が詠まれているそうで、草花の中では最も多く用いられているようです。


 

 少しずつ、そして確実に季節は夏から秋へと変わっているようです。いつも、何気なく通り過ぎている風景も、少しだけ気にしてよーく見てみると、今まで気づかなかった変化に驚くかも?!

 


 

by RIE KIKKAWA




参考文献:『昔ながらの日本の暮らし 二十四節気と七十二候』宝島社 2014年