三河内地区(広島県庄原市比和町三河内みつがいち)で、ぼにばな(盆花)と呼ばれ地域の人々に愛されている希少植物「ヒゴタイ」。
2015年8月22日、見ごろを迎えたヒゴタイの花が咲く「ぼにばなの丘」すぐそばの慶雲寺(広島県庄原市比和町三河内1612)を訪れてみると・・・、
大勢の地域の人たちによって、お大師さん(おだいしさん)が執り行われていました。
慶雲寺裏手の愛宕山では、「三河内八十八箇所めぐり」ができます。
何度か訪れている慶雲寺ですが、今回初めてその八十八のお大師様をぐるっと巡るルートを歩いてみることに。
八十八のお大師様は、それぞれ地域の家々によって1座ずつ守られているそうです。
この日のために地域の人がお大師様を掃除し、ぼにばなが手向けられていました。
道に沿って順に歩いていきます。
木漏れ日がチラチラさす小道をゆっくりと巡りました。
暑い陽射しも、大きな木が立ち並ぶ道を歩くと、ひんやり涼しくて気持ちがいい!
じつは今回、少し短いルートを巡ったので、1周15分くらいで。
ご利益ありますように・・・。
いや、きっとあるはず。道順を少しショートカットしたけど・・・。(笑)
三河内のお大師さん
天保11年(1840)11月、慶雲寺 物山泰先17世和尚が、発願主 小田多喜次と弘法大師の霊験を追慕し、国土安穏、災禍削除、治水潤沢、諸人快楽、牛馬安全繁栄、一切衆無病息災、三界平等利益のために、四国八十八箇所本尊、並びに大師座像を彫刻し門前に観音寺を建立しともに安座せしむ。
元治元年(1864)7月、村中八十八人の信者を募り四国の霊場を擬し、慶雲寺の愛宕山にその座を分けて安置する。
毎年8月21日のお大師さんには、町内外から多くの参詣者賑わっていたが、時代とともにその賑わいは薄れてゆく。
平成25年(2013)7月15日、お大師さんの復活を期待し、三河内八十八箇所御大師様管理運営委員会によって平成の大遷座が完了した。
それ以降、8月第4土曜日をお大師さんとし、お大師様報恩供養とお大師様めぐりが行われている。
「ぼにばなとお大師様めぐり」紹介文より
by RIE KIKKAWA
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