「甘酒」は夏の飲み物?!


甘酒といえば、冬の寒い日に飲むものというイメージですが・・・。


比婆地方でも昔から冬になると、多くの家庭で甘酒を作っていました。こたつに甘酒が入ってたりして・・・。でも、どうやら甘酒は夏の飲み物らしいのです。

「甘酒」は、俳句では夏の季語。実は、暑い季節の飲み物なのです。江戸時代には、真夏に甘酒売りが天秤棒をかついで町を売り歩き、井戸水で冷やした甘酒はとても人気だったそうです。


江戸時代から暑気払いの飲み物、夏バテに効くといって体力回復の栄養ドリンクとして親しまれていたようです。

天然の必須アミノ酸やビタミン類が非常に多く含まれていて、「天然の総合ビタミンドリンク」とも言われているそうです。

つくるのが難しそうなイメージですが、「炊飯ジャーで簡単にできるんで。」と、比婆郷土料理研究家の小林富子さんに電気炊飯器でつくる簡単レシピを教わったので紹介します。

 

手づくりの甘酒は、自然な甘みでとても美味しいのです。


【甘酒(柔らか造り)


材料:


・お米 10カップ  

・水  40カップ 

・米麹 15カップ

※ちなみに甘酒といっても米麹で作る甘酒にはアルコールは含まれていません。


作り方:

1.米を洗い、分量の水で炊く

2.1.を70度に冷ましてから米麹を混ぜる

3.そのまま保温機能を使って、60度で保温し7~8時間置く。その間、4~5回まぜる

 (炊飯ジャーの種類によっても違うので、時々ふたを開けたり、スイッチを切ったり入れたりして適温(50度~60度)を保つ)

4.10時間ほどでできあがる


※上記分量をもとに作りたい分量にあわせて調整してくださいね。

※お好みで水やお湯で希釈してください

※温めて飲む場合は、お好みで少し塩を加えて沸騰させないように10分ほど温め、しょうがのしぼり汁を加えると良いそうです。



お米と米麹だけで作られる甘酒の自然な甘みは、砂糖のかわりにデザートの材料にしたり料理に使ってもよさそうですね。

 

この時期、暑気払いに手作りの甘酒でパワーチャージしてみませんか。



by RIE  KIKKAWA