梅雨に入り、このところ毎日のように雨が降ったりやんだり。そんな中、雨のあいまに花の蜜を求めて、ハナバチたちが蜜あつめに精を出しています。
ハナバチは花の中にもぐって奥にある蜜腺から蜜を求めています。その代わりに花は受粉し、やがて実を結びます。
このように花と虫はgive and take、共生共存のはずが、なかには花の根元をかじって穴をあけ、蜜だけを盗むずる賢いものもいるそうです。
【ハナバチ(花蜂)】
ハチ目ミツバチ上科の昆虫のうち幼虫の餌として花粉や蜜を蓄えるものの総称。代表的なのは、ミツバチ、クマバチやマルハナバチなど。
種類が多く、ハナバチは世界中で2万種ほど、日本では約400種いるといわれています。
アザミの花の蜜を夢中になって集めています。体が花粉だらけに!
畑の作物も、ハナバチたちのような花粉を媒介する昆虫がいないと、実をつけることができません。ハナバチは植物だけでなく私たちにとっても、とても大切な存在なのです。
花と虫、そして人間も共存しているんですね。
参考文献:『備北山地の花』小川光昭 中村慎吾 1999年5月発行
by RIE KIKKAWA