オオトリの風格、千鳥別尺のヤマザクラ


広島県庄原市東城町にある3本の桜の巨樹。そのなかで最後に花をつける一本桜が「千鳥別尺ちどりべっしゃくのヤマザクラ」です。

2015年は4月21日ごろから満開になり、圧倒的な存在感で田園風景を華やかに彩っています。


夜のライトアップが始まったので、満開の千鳥別尺のヤマザクラを見に行ってきました。


千鳥別尺のヤマザクラ(広島県庄原市東城町千鳥別尺439-2)は、推定樹齢400年。

ヤマザクラでは県内最大の巨木です。



桜は、約11種類の基本的な野生種をもとに、それらの交配種で100種以上が野生化して自生したものを「山桜」と呼び、さらに人の手で栽培されたものが300種以上もあり、そのような栽培・園芸品種を「里桜」と呼ぶそうです。


桜は、自家不和合性で自己の花粉は受粉せず、ほかの木の花粉で結実するので、自然と変異の幅が広がることになるようです。


ヤマザクラは野生種を代表する桜。名まえの通り古くから山に自生する桜です。

花と葉がいっしょに開くのが特徴です。


19:00ごろ、ついにライトアップ。


時間が進むにつれて、その表情が変わります。

 

東城3本さくらのオオトリにふさわしく、堂々と咲き誇る「千鳥別尺のヤマザクラ」。

(2015年4月23日撮影)

 

※2015年見ごろ予想では、見ごろは4月26日(日)ごろまで

 

車で10分、手軽にこんな素敵な一本桜のお花見が楽しめるのは、田舎暮らしならではの贅沢だと

思いませんか。




参考文献:『四季の山野草』(緒方出版、近藤嘉和著、1990年2月23刷発行)

by RIE KIKKAWA

その他のおすすめ関連記事