一面雪に覆われていた田んぼも、最近の日中のぽかぽか陽気で雪が解け始めました。
おかげで山野草も採りやすくなったので、田んぼ周辺を散策。赤いスイバをみつけました。冬越しのスイバは赤くなります。
スイバは、漢字で「酸葉」と書くとおり、酸っぱい味が特徴の山野草です。
田んぼのあぜ道でよく見かけ、そしてあまりにもさりげなくはえているので、ただの雑草?にみえますが、実は、昔は学校帰りのこどもたちの好きなおやつの1つだったそうです。
初夏にスイバの茎の部分をポキンッ!と折ってそれをかじりながら帰っていました。持ち帰ってから、家でさとう醤油をつけて食べることもあったそうです。
酸っぱい味と甘い味のコンビネーションは、はちみつレモンのようなイメージで、確かにおいしいかも。
おもに3月~6月ごろの若い葉や茎を食べるようですが、葉が赤くなった冬越しのスイバもおいしいといわれています。
[スイバ]
タデ科の多年草。茎は高さ30~100cmで淡い紅色を帯び、5月~8月に淡緑褐色の小花を多数つける。葉は濃い緑色で葉は披針状長楕円形で基部が矢じり形。
フランスでは「オゼイユ」という名前で野菜として食べられています。(スイバはオゼイユの一種) そう、間違ってもスイバは雑草ではなく、立派な野草なのです!
酸っぱい味をいかして、庄原市の特産のりんごと一緒にジャムにしました。
この時期、まだまだたくさんの東城町産「おぬかりんご」が道の駅遊YOUさろん東城に隣接する産直市「東城きんさい市」(広島県庄原市東城町川東877)に出荷されています!
【スイバとりんごのジャム】
材料:
・スイバ 40gぐらい
・りんご「サンふじ」2個(450g)
・きび砂糖 250g
・レモン汁 1/2個分
作り方:
1.りんごはよく洗って、丸ごと(皮、芯、種も一緒に)いちょう切りにする
2.スイバはよく洗う
3.1と2、分量の砂糖を酸に強いステンレスかホーローの鍋に入れて混ぜ、水分が出るまで
そのまま3時間程度置く
4.鍋を中火にかけ煮る。りんごがやわらかくなったら、出た水分(シロップ)と一緒に裏ごし器でこす。
5.4を鍋に戻しレモン汁(スイバが酸っぱいので味を見ながら量を調整)を加え、トロッとなるまで煮詰める。
参考文献:『四季の山菜 採り方と食べ方』(畔上能力監修、成美堂出版、1999年発行)
by RIE KIKKAWA