切り干し大根の煮もの


干して太陽の光を浴びることで甘みが増し、栄養価もぐっと高くなる「切り干し大根」

同量の生の大根に比べ、どれだけ栄養価が増加するのかというと・・・


なんと、カルシウムは約15倍、貧血を予防する鉄分は約32倍、ビタミンB1・B2は約10倍

食物繊維も豊富で、さらに保温作用もあるので冷え性を予防する効果があるといわれています。

 

これはもう、干すことで大根が変身してしまったといってもいいぐらいの変わりようです。

大根は昔からどこの農家でも作られる野菜の一つで、切り干し大根や漬物にして冬の間、美味しく食べられるよう工夫していました。


雪深い比婆地方では昔、野菜(あおいもん)がない冬の間、干し野菜を水で戻してよく料理に使っていたそうです。

秋から初冬にかけて空気が乾燥する時期に、自然の力を上手く利用して作られる干し野菜は、理にかなっています。長期保存ができて、栄養価の高い切り干し大根。これぞ先人の「暮らしの知恵」ですね。


こんなにすごい食材を食べないのはもったいない!


 

ということで、干し人参・干ししいたけも加えて煮物を作りました。ちなみに干し野菜はすべて庄原市東城町産です。

【切り干し大根の煮もの】4人分

 

材料:

・切り干し大根 30g

・干し人参  15g

・干ししいたけ 1枚


・だし汁 300㏄

・干し野菜の戻し汁 大さじ2

・みりん 大さじ2

・砂糖 大さじ1

・酒 大さじ2

・しょうゆ 大さじ2


作り方:

1.切り干し大根、干し人参は軽く洗い、やわらかくなるまで水に浸して戻す

2.干ししいたけも水に浸して戻す

3.1の水気を絞る。干しいたけも、軽く水気を絞る

4.鍋にだし汁・干し野菜の戻し汁・みりん・砂糖・酒・しょうゆを合わせて入れる

5.3の材料を鍋にすべて入れ、落し蓋をして弱火でコトコト煮る

6.汁けがなくなるまでじっくり煮て、一度冷ます

 

お好みで味の加減をしてくださいね。

by RIE KIKKAWA