この雑誌の上にある長いヒモみたいなもの、何だかわかりますか?
藁縄(わらなわ)のようにも見えますが・・・。
実はこれ、「切り干し大根」なんです!
道の駅遊YOUさろん東城に隣接する産直市「東城きんさい市」(広島県庄原市東城町川東877)に出されていました。
最初見たとき「これ何だろう?」と思わず手に取り、そして商品ラベルを見てみると・・・。
えっ!切り干し大根! こんなに長~い切り干し大根、初めて見ました。
それにしても長い。
切り干し大根といえば、大根を短冊か棒状・輪切りにしたものを干すものだとばかり思っていました。
昔はこんなに長かったのか、それともこの切り干し大根を作った出荷者の久岡さん(庄原市東城町三坂)のオリジナルなのか、全く見当がつきません。
さらによーく見てみると、藁縄(わらなわ)をなうように撚(よ)りまでかかってます。どうやったらこんな感じになるんだろう?
長さを測ってみると・・・、驚きの約90センチ。
それにしても、この干し大根の作り方が気になります。ぜひ習いたい!
6つの『野菜を干すと良いワケ』とは
切り干し大根と一緒に写っているのは「暮しの手帖 Winter」2006-7年12~1月号。かなり前の雑誌ですが、庄原市東城町の本屋さん「ウィー東城店」で売られていました。
(「ウィー東城店」には、素敵な古い本や雑誌が並べられているコーナーがあるんです!)
ちょうど、干し野菜の特集が組まれていて、その中で『野菜を干すと良いワケ6つ』が掲載されていたので紹介します。
1.おいしくなります
干すことで野菜の持つ渋み成分、タンニンの威力が和らいで、食べやすくなります。
2.香りが増します
とくに、しいたけ・しめじといったきのこ類は香りがぐんと強くなります。
3.栄養価が上がります
干すと水分が減りカリウムなどのミネラルが凝縮されます。
また、カサも減るのでたくさん食べられ、ミネラルを効率よく摂取することができます。
4.歯ごたえが違います
干し野菜を料理すると、火が充分通っても野菜本来の歯ごたえが残ります。
5.心がやすらぎます
野菜を切って、並べて干す。干し野菜を自分で作ると心楽しい時間が過ごせます。天気次第
なので、干すたびに様子が異なり新たな発見があります。
6.火が早く通ります
水分が減るので、炒めものはしゃっきりと仕上がり、マリネは調味液がよくなじみ、薄まり
ません。
干し野菜って奥が深いですね!
参考文献:「暮しの手帖25 Winter」2006年12月 暮しの手帖社
by RIE KIKKAWA