広島県庄原市にある比婆道後帝釈国定公園のひとつ、下帝釈峡の神龍湖をぶらり散策してきました。先日2018年4月29日第51回湖水開きも開催され、今年もシーズン到来です!
5月初め、春の温かい陽気に誘われて神龍湖畔を約1時間コースでトレッキングならぬ散歩を楽しんでみると、様々な可愛らしい動植物たちに出会ったので、久々に…本当の本当に久しぶりですいません(>_<)ブログアップしました♪
帝釈峡では毎年、様々な夏鳥が飛来してきます。夏鳥を代表するオオルリやキビタキなどが美しい声でさえずり、訪れる私たちを癒してくれます。その中で、今日の私の耳に届いたのはこちらの動画の野鳥です。スマホで撮影したので解りずらいですが、みなさん確認できますか?
カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン……。音が聞こえますか?
聞こえてくる野鳥のさえずりはイカルですが、見てほしいのは枝に掴まっている小さな野鳥です。
残念ながら双眼鏡持っていなかったので、正直、逆行の中、目視では確認が難しいところですが、大きさから判断すると、スズメ大だったので恐らく「コゲラ」というキツツキでしょう。近くでアカゲラのドラミングも響いていたので期待をして近づきましたがコゲラのようです。
日頃は大人しいコゲラですが、今回ばかりは何度も必死に木の幹を叩き何かを食してしいる様子。よほど美味しい昆虫がそこにいたのでしょう。春のこの季節は芽吹きや虫たちの活動季節。こんな元気なコゲラに出会えるなんてツイてましたね!ちょっと感動しちゃいました。
ヒメウツギ
一番目についたのがこの白い花。この地域一帯はカルスト台地特融の石灰岩地質。こういった場所でも生育しています。この後紹介する山野草もやはり石灰地を好む植物たちです♪
ウグイスカグラ
これも珍しい花。タイミングがあわずいつもなかなか出会えない花です。今年は散る前ギリギリ間に合ったようです。名前をカズラと間違えそうですが漢字で表記すると鶯神楽。果実が熟すと食用になり美味なのであります♪♪
ジュウニヒトエ
もう少し紫色が強ければ本当に平安時代を思い起こさせるかもしれませんね。
ホタルカズラ
小さくて見落としがちですが、石灰岩の灰色とマッチして目にとまります。
ヤマルリソウ
ホタルカズラと似てこちらも小さな花です。よく見ると違うのですが、ほっと癒される花。
イチリンソウ
終盤で散る前のイチリンソウ。この花が斜面一面に咲くととても見ごたえがあります。今年は少し遅かったようです。
フタバアオイの花
肌荒れた私の指先が……。気になるのはそこ?ですけど、(/ω\)恥ずかしいっっ!
フタバの葉をめくると、茎の根本部分に小さな赤い花弁を下に向けて咲くので、カメラ泣かせの花です。私は何故かこの花にであうと不思議と口元が緩んでしまうのです…私だけ?
ツクバネウツギ
この花も石灰岩特融の珍しいウツギです。比婆山とかでは見かけることがなく、帝釈峡で毎年目にすることができます。枝先に通常2花つけ萼が5枚が特徴です。
オオバイカイカリソウ
私の中では、品が高く、華憐で清楚な印象(勝手なイメージです)で大好きな花。この花に出会えただけて来てよかったなと思えます。
ミツバアケビ
最後に食いしんぼうな私の好きなアケビの花。秋には甘い果実をつけてくれることでしょう。
ぐるっと1時間弱の散歩コースでしたが、たくさん目にすることができました。みなさんもお気軽に帝釈峡へ遊びにお越しください。これからは神龍湖でカヤックや、森の中でツリーイングなど楽しめます。詳細は帝釈峡観光協会HPで確認できます。
✿帝釈峡へ訪れる皆様へのお願い✿
帝釈峡は国定公園の中にあり動植物の採取は固く禁じられています。最近では採取者を観光客などが動画で撮影をして摘発にいたるというニュースも耳にします。ちょっとぐらいならという思いが貴重な植物を絶滅に追いやってしまう原因の一つになってしまうことをご理解ください。
とても綺麗で家に持ち帰り愛でたい、というお気持ちはわかりますが、貴重な植物を何百年後まで守るため、どうか採取はご遠慮くださいませ。よろしくお願いいたします。
BY MITSUE.I